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Dome Co,.ltd

Nov.13.2007  開発が進むS102、S101.5を使ったシステム開発テストスタート










●久しぶりの“屋根付き”プロト

  童夢は、ACOのレギュレーション変更に合わせて、S101をベースとして改良を重ねて、S101-HbやS101.5を製作してきました。
 S102クーペは、これらの経験によって得られたデータを活かして、完全に白紙から開発されています。“屋根付き”と“屋根無し”を比較した結果、“屋根付き”を選択する一方、ノーズ床下に大きなフロントディフューザーを設けると共に、良好な前後の重量配分を実現するため、超ロングホイールベースで開発が進められています。
 9月に公表したように、ガソリンエンジンスポーツカーとして未知の領域である2,900mm以上のロングホイールベースが採用される計画です。

 我々より先にアウディとプジョーが、2004年レギュレーションのマシンを作り上げました。と言っても、彼らは、大きく重いディーゼルエンジンを搭載するため、前後の重量バランスがまったく異なります。ですから、シャシーバランスの面では、ほとんど参考にはなりません。と言うより、ディーゼルエンジンよりも軽いガソリンエンジンを使う童夢にとって、良好な前後の重量配分は、大きなアドバンテージを得ることが可能な部分でもあります。

 シャシーバランスの面では参考にならなくても、どれくらいの空力性能を持つのか、誰だって興味があると思います。特にS102と同じ“屋根付き”のプジョー908の空力性能は、大いに興味がありました。
 そこで、プジョー908の風洞実験を行ってみることとなりました。

 もちろん、プジョー908の図面が入手できる訳ではありませんが、最先端の技術を駆使することによって、写真で見える範囲であれば、少なくとも外側の形状は、かなり正確に再現することが可能です。
 内部構造に関しては推測ですが、外形形状とレギュレーション解釈と設計者の意向を類推することで、ほぼ再現できていると考えています。

 風洞実験の結果はどうだったのか? と言いますと、他人の作品を勝手に試験してデータを公表するのは失礼だと思いますので、詳しくは述べられませんが、プジョー908は、大きな熱を発生するV12ディーゼルターボエンジンの冷却対策に相当苦労しているようで、我々が勝つための大きなポイントが、そのあたりにありそうです。

 9月にS102のイメージイラストを発表しましたが、その後、空力開発が進むとともに形状は日々変わっていき、現状では、まったく違う形になっています。現在風洞実験の最終段階にあるため、近々、最終的な形状を発表できると思います。

●S101.5を使ったシステム開発テスト開始

 S102クーペの完成は来年初旬ですが、S102に盛り込むシステム開発は先行して実施しなければなりません。主だったところでも、Xトラック製のギアボックス、ザイテック製の電磁石を使ったパドルシフト、童夢製の新しいショックアブソーバー、童夢製の最新のデータロガーシステム等の開発テストが必要です。そこで、S101.5を使って、新しいシステムを開発するためのテストを開始しました。

 Racing for Hollandに貸し出したS101.5は、10月中旬に日本へ戻ってきました。それからマシンをリペアして、テストすべきシステムを組み込んで、11月9日にSUGOと12日に富士スピードウェイを皮切りに開発テストをスタートさせました。
 S102の発表以来、童夢には、たくさんのドライバーから売り込みが来ています。そこで、これらのドライバーの中から、ルマンの本戦でも能力を発揮出来る資質を持ったドライバーを選んで、システム開発と同時に、ドライバーのオーディションも合わせて実施していく方針です。いろいろ悩みましたが、当面のテストは、伊藤大輔と片岡龍也にお願いすることにしました。

 この2回のテスト走行では、新しいパドルシフトがうまく作動せず、終始シフトトラブルに悩まされ続け、まともに走れるような状態とはなりませんでしたが、真っ黒のカラーリングで、ゼッケンも付けていない謎のレーシングカーは、シフトミスに苦しみながらも、素晴らしいコーナーリングスピードと圧倒的なストレートスピードを見せつけて、偶然居合わせた方々の度肝を抜いてしまったようです。

 S101.5を使ったシステム開発テストは今後も引き続き行われます。S102が完成した後も、部分的なシステム開発テストはS101.5を使って行う予定です。