童夢
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鮒子田 寛 HISTORY
Dome Co,.ltd
       
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suzuka test
test record
F105 over view
1996年当時、HPに掲載したレポートの復刻版です。
cover page
P1 - P2
P3 - P4
P5 - P6
”絵本”のイメージで作られた当時のプロポーザルを編集し掲載しています。
 
童夢F105無限開発レポート VOL.6(02.Oct.1996)

「日本GPでのタイムアタックって本当ですか?」ここのところ頻繁に問い合わせが来るのですが、この計画はN/Gの可能性も高く秘密裏に交渉を進め ていたはずで、おかしいなと思って調べてみたら何とマスコミに配布されたタイムスケジュール表に手書きながら掲載されているというではありませんか。
まあそれならば白状しますが確かにそんなお話をいただき、それなりに準備も進めていました。今まで「童夢F105無限」はミネ・サーキットを中心に開 発を進めてきましたので鈴鹿サーキットでまともなテストを行った事がありません。
その為に急遽鈴鹿サーキットでのテスト時間を交渉し、9月29日、フォーミュラ・ニッポン第9戦終了後の30分間と翌月曜日に2時間の専有走行時間を 用意していただける事になりました。日曜夕方の走行はレース・スケジュールが押した事もあり周囲も薄暗くなりつつある状況で、ドライバーの中野もフ ォーミュラ・ニッポンでの12台抜きがたたって相当疲れており、明日に備えての機能確認走行というところです。
鈴鹿サーキットのセッティングデータが無い為に予測で決めたセッティングで走行を開始、1分51秒→50秒→49秒→48秒と4ラップしたところで日没終了となりました。
テスト後、中野は「このままでもニュータイヤをもらえば42秒はいけます。」と言っていましたが私たちは仲々ドライバーの言う事は信用しないたちなので スタッフが集まり「ればたら式推論」により予測するに、月曜日の最終的なタイムアタックレベルでのタイムは1分43秒5は確実という結論になりました。
しかし、この時点で私たちが推測する日本GPでの予選タイムはポールが1分37秒台、7〜8番手でも1分40秒であり、その辺りを目標としてもまだ3.5 秒の差がある訳です。
これをまたもや「たられば推論」で逆算すると例えばエンジンは同じ無限でも童夢とリジェでは約50馬力以上の差はあるし、また予選仕様というものもあるし、1年間実戦で鍛えられたマシンやドライバーとの差もあろうし、何より も新参者がいきなり1分40秒ではお歴々に失礼でもあるし、目標タイムはとりあえず1分42秒8、出来れば42秒前半としておきます。
という事は少なくとも確実な線よりもまだ0.7秒以上縮めなくてはならない訳ですが、何といっても鈴鹿のデータは無いに等しく、あまり考え過ぎてもいけ ないので明日のセットアップ作業の中で何か方策を見付けてゆく事にします。

月曜日の朝、大雨。台風が来ているようで昼まで空を見上げていても止む気配はなく、やむなく中止となりましたが、追いかけて日本GPでのタイムアタックも条件が合わずにN/Gとなってしまいました。
大変に残念と大見栄をきりたい反面、内心ほっとしたり複雑な心境ですが、いずれにしても鈴鹿でのテスト及びタイムアタックは早急に実施したいと思っており、現在のところ10月30日と31日の両日を予定しています。