Aug.12.2011「エコカーカップ2011 Hybrid日本一決定戦」
ECOL DOME SUPER INSIGHTが総合優勝!

INSIGHT RACE

INSIGHT RACE


童夢レーシングチームは、監督兼ナビゲーターに天澤天二郎(童夢)、ピット要員兼マネージャーに木下明(童夢)、ドライバーに土屋裕輔という布陣でレースに臨んだ。
参加車両は「ECOL DOME SUPER INSIGHT」車両重量1097kg(Normal比100kg減)、ルーフ、ボンネット、リアハッチ、フロント/リアバンパー、フロントフェンダー、リアホイールなどをCFRP化して軽量化を図っている。
また、車体底面にCFRP製アンダーパネル装着するなど、風洞実験により徹底的な空気抵抗の削減を図っている。

予選タイムアタック
8月7日、路面に昨夜の雨のあとが少し残るもののコンディションはドライ。予選トップの2台はLEXUS LS600とBMW X6。その後にハイグリップタイヤを履くCR-Zが三台続き、童夢インサイトは総合6位で予選を終えた。
童夢インサイトはホームストレートの終速度が175km/hと、一般的なプリウスやインサイトよりは伸びるものの、ハイパワーなLS600、X6はコントロールライン付近で195km/hに達するほど速度差があり、ラップタイムではこれら重量級のハイブリッドカーには及ばない。

決勝レース
決勝レースは2時間の耐久形式。31周という最低周回数や途中3回のピットストップが義務付けられているほか、3分15秒というターゲットタイムが定められており、レース中、2回までこれを超える速いタイムを刻むことが可能(今回これをワイルドカードと呼んだ)。3回を超えると重いペナルティが課せられるため、慎重なペースコントロールが求められる。 
童夢インサイトは、比較的速いスタートラップペースの中、慎重にペースをコントロール。圧倒的に数的に多いプリウスが、1コーナーからBコーナーまでの下り主体の区間で充電して第3セクターをトルクをかけて登っていくのに対し、童夢インサイトは下り区間でスピードを殺さずスムーズにタイムを稼ぎ、残りを最小エネルギーで効率よく登る作戦を取った。そのため周回がプリウスの集団と重なると抜きつ抜かれつになって無駄な加減速をしたり、ラインをうまく取れなくて燃費が悪化するため、うまく集団をはずすピットストップ作戦を実施して、最後までペースを維持して5位でフィニッシュ。
2枚のハイペースのワイルドカードは、後方と離れていたこともあり、序盤に不用意に14秒台で切ってしまった以外には使用しなかった。その後、決勝レースで消費した燃料の計量が満タン法によって行われた。

総合優勝、童夢レーシングチーム!
レース順位の56点と燃費順位19位の42点でトータル98点。総合2位のaprが87点。今までのエコカーカップと比較すると、大差の11点差での総合優勝だった。
いつも総合を争うゆらプリはaprに徹底的にスリップを使われる苦しい展開で、80点の総合9位。4枚のドアを羽目殺しのカーボン製で製作しトータル147kgの軽量化を行ってきた黒澤琢弥のドライブするTrasプリウスは燃費が悪く総合18位。

ちなみに、燃費の一位は、レース32位(35周回)の2型プリウスで5.08リットル。(童夢インサイトは37周回で9.74リットル、ゆらプリは35周回で9.47リットル)
次戦は11月に開かれるショートコースのレースに出場予定。