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Feb.05.2010 2010年ルマン参戦

S102

S102

特に自動車業界に影響の強かった今回の大不況のおかげで、童夢も昨年来、売り上げは半減していますが、ほとんどの費用を自己負担して参加しているルマンを断念すれば、昨年末の決算ではかえって増益するような結果になるほどの散財というか無駄遣いというかお荷物というか、それほどに負担の大きいルマンですが、一面、全てがルマンのために存在しているような会社ですから、参戦していない年は気の抜けたような寂しい雰囲気が漂い、手持無沙汰を紛らわせるために、「SUPER INSITE」や「OCEAN FRY」や「JMIAモノコック」などと、どんどん自腹の開発が増えてしまい、結構な金額の研究開発費を浪費します。
まだまだ今年も不況の影響は残りそうですが、あまり贅沢を言わなければS102をルマンで走らせることくらいはできそうなので、2010年度のルマン参戦を決意しました。

2008年のデビューイヤーでは、ギアボックスの納期遅れで充分な事前テストが行えず、完成度の低い状態でルマンに持ち込む結果となり満足のゆく性能を発揮できませんでしたので、2008年のルマン後に充分なテスト改良を行って完成度を高めてから2009年のルマンに挑むつもりが、この不況でそれどころではなくなり、結局、事前のテスト改良どころか2009年のルマンへの参加も断念せざるを得ない状況となり、現在まで何も手を付けずに放置してあったのが実情です。
したがって、基本的には2008年のままで、改良したいところは山ほどあるのですが、この間に変更されたレギュレーションに合わせる作業だけでもかなりの手間も費用もかかりますから、なるべく早くヨーロッパに運んで、現地で走らせながら出来る範囲で改良を加えていくことにしています。
 レギュレーションに合わせる改良にも風洞試験は必要ですから、そのまま風洞試験は継続して、ルマンの予選前までに、少しでも性能向上できるように開発努力を続けるつもりです。
このように、決して満足のいく内容のルマン参戦ではありませんが、普通なら、大減給大リストラしてでも生き延びることに必死になるべき時期でもありますから、どんな形であれ、今年もルマンを走れることを有難いと思うべきでしょう。