Jan.17.2000 第10回「AUTOSPORT INTERNATIONAL」速報




DOME CARSのブース

おかげさまで「AUTOSPORT INTERNATIONAL」のDOME CARS LTDブースは大盛況のうちに終了しました。
13、14日はマスコミとレース関係者のみが対象となっており、場内は思ったより閑散としていますが、いろいろな質問や問合せは専門的で、実質的にはこの2日間が重要です。
15、16日からは一般客も加わり、週末という事もあって場内は打って変わったように大混雑となり家族連れや老人も目立ちます。
DOME CARSのブースは白を基調にグレーとブルーのコーポレートカラーをあしらったシンプルなカラーリングで、周囲を帯状に歴代の作品の写真が取り巻いています。
3台の展示車は来場者が近くから見る事が出来るように(本当は予算の都合上)平置きとし、13、14日はガード用のロープも設置しませんでした。
レース関係筋のDOMEに対する反応を大別すると、最も多かったのがその歴史と製作したマシンの数の割には英国で知られていない点をいぶかる人で、「今までどこでどうしていたの?」という感じです。
次に多かったのが以前はTOYOTAの関係だったが今はHONDAの子会社だと思い込んでる人達です。
ビジネス面での具体的な問合せは2つの応接室が空く事の無いほどいろいろ舞い込んできて、スタッフ一同、うれしい悲鳴を上げていましたが、最大の問題はコストで、私の受けた印象としてはF1を除くヨーロッパのモータースポーツの全体的なコストが日本と比較してかなり低いレベルに押さえられているという感じです。
例えばフォーミュラ・スクール用のシャーシですが、このシャーシは良く解るがスクールにこのクオリティは必要無い、パイプフレームにカーボンファイバーを張ったような廉価版が出来ないものかという質問がかなりありました。
その他にもいろいろな問合せがあり、まあまあの手応えを感じましたが、全般的に非常にビジネスライクで、時折、私にとってはちょっと苦手な雰囲気も感じられました。
しかし、元々がビジネスの為にヨーロッパに進出している訳なので、勝手な事は言っていられません。何はともあれ、このショーによってヨーロッパのレース業界に小さな石ころではありますが一石を投じた事は間違いないと思いますのでこれからが楽しみです。
まずは速報まで。

林 みのる

 
DOME CARSのブース