Apr. 5.2001 S-101 ヨーロッパでテスト開始

童夢 S1012号車

ノントラブルで走行

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童夢 S1012号車
ノントラブルで走行



ZANDVOOTサーキットで無事シェイクダウンライトを完了


3月8日、9日のTIサーキットでのシェイクダウンテストを終えたS-101 1号車は、3月15日、そのまま英国へ空輸され、Mキューブとの協力で実際のレース運営面を担当するチーム DEN BLA AVIS に引き渡された。

3月28日から3日間にわたPENBURIEサーキットでテスト走行を行ったが、基本的な部分では問題が無いもののTIテストでも少し発生していた左カーブでの油圧が低下する傾向がこのサーキットでは強く出るようになり、いろいろ対策をほどこしたが根本的な解決には至らない。

セッティングに関しては油圧問題で充分な走行がなされていない事もあり、最適なセッティングを見付けるには至っていないが、それ以前にチーム側のエンジニアであるフランク・コパックの方針で最も硬いスプリングから走行を始めた為に、これから先、レースまでに煮詰めることが出来るかどうか心配だった。

DEN BLA AVIS チームはその後3日デンマークで大々的な発表セレモニーを開催し、そのままバルセロナに向けてトランスポーターが出発する。

その後、油圧に関しては対策が効を奏し、徐々に改善のきざしを見せてきた。


Racing for Holland

ヤン・ラマ−スひきいる Racing for Holland の童夢 S-1012号車は、3月24日、部品の状態で スキポール空港に到着。

童夢からの応援も含めての突カン作業で組立を急ぎ、4月3日、ZANDVOOTサーキットで無事シェイクダウンライトを完了。

TV局をはじめとする約80名の報道関係者の見守る中、ノントラブルで走行を続け、高い評価を得る事ができた。

発表会ではヤンが「10日前には未だスキポール空港の木箱に入っていた部品がこうして 組上げられ、 昨日のシェークダウンも総てが問題無く作動。

今だかつてこれ程の車には出会った事が 無い。日本から次々と支援スタッフが送り込まれるなど、過去に例を見ない最高のバックアップ体制 を敷いてくれた童夢 に感謝したい」と最大級の賛辞をスピーチ、童夢の紹介も含めたイメージVTR流され会場は大いに盛り上がった。

コ・ドライバーは昨年独F3活躍した 19才の Val Hillebrand と、ルマンで加わる 98年伊F3チャンピ オンの Donny Crevels オランダ人ドライバーとなる予定。


DEN BLA AVISチーム発表会開催

4月3日、デンマークのインドアカート会場に大ぜいのファンを集めて開催されたチーム DEN BLA AVIS のFIAスポーツカー選手権参戦発表会はTV局が3局も取材に来るなど盛大に行われ、日本側からはジョン・ニールセンと共に戦う加藤寛規が参加した。
 
ZANDVOOTサーキットで無事シェイクダウンライトを完了