Mar.18.2005  3月16〜17日、岡山国際サーキットで、
童夢S101Hbのシェイクダウンテストが行われました。

その昔は、レーシングカーを開発するというと、完成が一ヶ月くらい遅れることは当たり前でしたが、ここ10年くらいは予定通り完成していたので安心していたら、久しぶりに予定に間に合わず、16日の朝からの走行予定が日没迫る夕方からとなり、おまけに、ルマンカーにもかかわらず、「ヘッドライトが点灯しない」というトラブルで夜間走行も出来ず、実質的には17日の8:30からの走行開始となりました。あいにく、16日夜半から雨が降り出したため、ウェットコンディションでのテストとなりました。実は、フロントアンダーパネルの製作が間に合わなかったため、それとセットで組み合わせられるフロントカウルと共に2004年モデルのものを流用しているので、本当の初期トラブルのチェックしか出来ない状況だったのですから、雨でも問題ありません。
しかし、マシンは順調で、ロングランを混え約300kmをノントラブルで走行しました。組み込まれたギアレシオが、次に行われるポールリカール用と言うこともあって、5速ギアまでしか使えない状況でしたが、同じ時間帯に走行していたNSXのGTレースカーより2秒以上速いラップタイムで走ったことからも、天気の良かった16日に完成車を持ち込めなかったことが、つくづく悔やまれます。
童夢S101Hbは、来週4月1〜2日に予定されているポールリカールテストに向けて旅立ちます。ポールリカールテストの後、ルマンに借りたガレージを本拠地として、スパのレースに向けた準備が始まります。
問題はドライバーです。今回のシェイクダウンテストでは、既に発表済みの道上龍と共に、昨年のルマンウイナー荒聖治と脇坂寿一が参加しましたが、未だ決定出来た訳ではありません。無神経なレースカレンダーの設定や、国内レースのためのテストが重なっているため、ほとんど選択肢が無い状況です。少しはドライバーの都合も考えてやれないものかと思いますが、ドライバーも、ルマンよりもメーカー系のお仕事が大切らしいので、とりあえず、暇なドライバー探しに躍起というところです。
しかし、そうも言ってられないので、近々、決定、発表するつもりです。

※詳しい情報は、近日中に当ホームペイジで公開予定のS101Hbコラムをご覧ください。