Jun.19.2005  2005年ルマン24時間レースレポート25*NEW*
15台をごぼう抜き

 



 

 


●15台をごぼう抜き
パドルシフトのトラブルは、再発が懸念されたため、ピットでメカニック達が、対策部品を作っていました。そのため、2度目のピットストップの際、念のため対策部品に再度交換することとなりました。
そのため、ピット作業に4分51秒かかりましたが、今回のピットインでは、ドライバーを道上龍から荒聖治に交換する一方、燃料補給、そして最初のタイヤ交換を行いました。
22位から10位まで追い上げた道上龍に続いて、荒聖治も決勝レースとは思えない速さで追い上げています。3回目のピットストップまでに9位まで順位を上げました。ピットアウトの際、2つ隣のピット作業に引っかかってタイムをロスしましたが、その後荒聖治は3分41秒台で追い上げて、自力で7位まで挽回してきました。
現在、#39ローラが撒いてしまったオイルを処理するため、セイフティカー先導によって、走行が行われています。通常のレースではレースリーダーの前にだけセイフティカーは入りますが、ルマンはコースが長いため、3カ所からセイフティカーがコースインします。困ったことに、その内の1台が、Jim Gainer童夢S101-Hbの前に入ってしまいました。そのため、先ほどせっかく抜いた#2 Champion アウディとの差が詰まってしまいました。
ライバル達の状況を説明しますと、#17ペスカロロは、GT2クラスのパノスとクラッシュして遅れて、その後トップを走っていた#16ペスカロロは、パドルシフトを壊して長い間ピットに張り付いていました。先ほどやっとコースに戻りました。
中野信治が乗り組んだ#13クラージュは、パドルシフトに端を発したと思われるクラッチトラブルでストップしています。
その結果ラップタイムは遅くても、ノートラブルのアウディが上位3位までを占めています。