Jun.19.2005  2005年ルマン24時間レースレポート29*NEW*
アウトプットフランジのトラブルで4位に



 

 

 


●ギアボックスのアウトプットフランジのトラブルで4位に
午後10時50分頃道上龍から荒聖治に交代して、Jim Gainer童夢S101-Hbは追い上げました。午後11時頃GT2クラスのスパイカーがスピンして、その拍子にオイルが漏れて火災が発生しました。そのため再びセイフティカーが出動することとなりました。この段階で3位を走っていたJim Gainer童夢S101-Hbと4位を走るORECAアウディは、3分30秒前後の差がありました。しかし、セイフティカーランによって、その差はたった55秒となってしまいました。
セイフティカーランが終了すると、直ぐに荒聖治は追い上げを開始しました。しかし、その次の周にはルーティーンのピットストップを行わなければなりません。もちろん、給油だけのピットストップですが、55秒でコースに復帰することは不可能です。
素早くピットアウトしたところですが、給油中リアカウルの隙間から懐中電灯の光で点検していたメカニックが大変なことを見つけ出しました。ギアボックスの左側(つまりコースアウト側)アウトプットフランジが外側に抜け出しかけていました。直ぐにリアカウルが開けられ、応急処置として、抜け出したアウトプットフランジを押し込む作業が行われました。
この作業のため2分ほど余計にピットに止まっていたため、4位にポジションダウンしてしまいました。