Jun.25.2005  SUPER GT Rd3 Sepangレースレポート5
NSXの逆襲





 

 


●NSXの逆襲
昨日のフリープラクティスに続いて、今日もマレーシアらしい40℃に達する高温の中で1回目の予選は行われることとなりました。しかも、まだ充分路面にラバーが乗り切っていないことから、タイムが出難いことが予想されたため、予選開始からしばらくの間、ほとんどのチームはタイムアタックを見合わせ、状況を把握した後(開始10分を過ぎ頃)各チームは次々とタイムアタックを開始しました。
昨日少々オーバーステア気味だったのですが、週末に近づくに従って、路面にラバーが乗ってグリップし易くなることを予想して、特にリアのグリップだけをアップさせるためのセッティング変更は行いませんでした。予想通り、路面にラバーが乗ってきたため、Team Honda Racingの2台のNSX-GTは良好な前後バランスを発揮するようになりました。
Team Honda Racingの2台のNSX-GTも相次いでコースインしました。
通常タイヤを暖めるための周回に続く、アタックラップ1周目が最も好タイムが出易くなります。2周目となるとタイムは低下してしまいます。No.8 ARTA NSXのアタックドライバーを務めたラルフ・ファーマンは、残念ながら、タイヤの暖めに失敗してしまい、まだ充分にタイヤが暖まっていない状態でタイムアタックを行ってしまいました。そこで、1周クールダウンラップを行い、再度タイムアタックを試みました。そして1分59秒387のトップタイムを叩き出すことに成功しました。
No.18 TAKATA童夢NSXを操る道上龍は、最初のアタックで1分59秒924をマークしました。道上龍は、続いてアタックを行いましたが、S字でスピンしてしまいました。そのためタイヤにフラットスポットを作ってしまいましたが、ピットインすると代わって小暮卓史が乗り組み、燃料を満タンにして、フルタンクでのテストを行いました。フラットスポットによって、ステアリングがぶれるような状態でしたが、小暮卓史は2分02秒台で周回することに成功しました。
夕方No.8 ARTA NSXはトップで、No.18 TAKATA童夢NSXは5番手のタイムでスーパーラップ予選に挑戦することとなります。
*注)写真は、過度なピッチングを防止するため、新たにデザインされたフロントのチンスポイラー