Jul.24.2005  SUPER GT Rd4 SUGOレースレポート12
決勝レース2
TAKATA童夢NSX、レースリーダーから、アクシデントによってリタイヤ





 

 


 アクシデントによって中断されたレースは、午後3時20分。通常のレースのスタートと同じように、1周のフォーメイションラップの後再開されました。スタートと同時に第1パートでトップだった#12Zの両側から、第1パートを2位で終了したEPSON NSXと3位で終了したRAYBRIG NSXが襲いかかりました。懸命にイン側の隙間をついたRAYBRIG NSXに対して、スムーズにアウト側から加速したEPSON NSXの方が、ほんの少し先に1コーナーに飛び込みました。EPSON NSXとRAYBRIG NSXは、そのままトップ争いを繰り広げますが、17周目1コーナーでRAYBRIG NSXが抜き、トップに立ちました。
 ラルフ・ファーマンの操るARTA NSXは、第2パートでも好スタートを決め、13位から10位にジャンプアップしました。しかし、第1パートで#38スープラと絡んだ事に対して、ピットスルーのペナルティが科せられ、14周終了後15周目ピットスルーを行ったため、13位にポジションダウンしてしまいました。
 道上龍が操るTAKATA童夢NSXは、第2パートのスタートでも集団の中に取り残されてしまいました。懸命に道上龍は闘いますが、どうしても思ったような走りを行うことが出来ません。そこでチームは、早めにTAKATA童夢NSXをピットインさせることとなりました。
 元々チームでは、35から40周の間にピットインを行う予定でした。第1パートの10周を加えると33周目(第2パート23周目)となる周に、TAKATA童夢NSXはピットに滑り込んできました。アウト側(左)の2本のタイヤだけを交換すると共に、ドライバーを道上龍から小暮卓史して、たった23秒でレースに復帰しました。レースに復帰すると、目論見通り、小暮卓史は、直ぐに1分19秒台までタイムアップしました。ライバル達も次々とピットインし始めましたから、どんどんTAKATA童夢NSXはポジションを上げました。28周目ピットアウトしてきた#37スープラを抜くと、RAYBRIG NSXに次ぐ2位にポジションを上げました。
 29周目RAYBRIG NSXもピットに入りました。ピットアウトしてきたRAYBRIG NSXの直ぐ後ろに、小暮卓史の操るTAKATA童夢NSXは迫まりました。
 RAYBRIG NSXのタイヤは暖まっていませんから、ペースが上がりません。SPコーナーを過ぎる頃になると、2台はテイルtoノーズとなりました。小暮卓史のTAKATA童夢NSXは、何時でもRAYBRIG NSXを抜くことが出来る状況となりました。
 ペースの上がらないRAYBRIG NSXを、小暮卓史は最終コーナー入り口で仕掛けました。簡単にパスしてしまうものと思われましたが、TAKATA童夢NSXがRAYBRIG NSXを抜きにかかったところ、TAKATA童夢NSXの左側面とRAYBRIG NSXが接触してしまいました。
 その結果、TAKATA童夢NSXは、スピンしながらイン側のスポンジバリアにリアからクラッシュしてしまい、リアウイングを失ってしまいました。RAYBRIG NSXは、アウト側のスポンジバリアに突っ込んでストップしました。
 TAKATA童夢NSXは、再スタートに成功しました。しかし、小暮卓史は、ダメージの大きさを把握していなかったようで、ピットに入らず、そのままレースを続行しようとしました。直ぐにチームは小暮卓史にピットに戻る指示を出し、30周終了時点でレースを諦めることとなりました。
 残ったARTA NSXは、朝のフリー走行後、50kgのハンデウエイトを積んでいることもあって、TAKATA童夢NSXのような、(タイヤの)冒険を行うことは不可能であることが判明していました。そのため、ピットインの際4本総てのタイヤを交換して、慎重に後方から追い上げました。終盤2台のニスモZと闘いを繰り広げて、その2台共抜いて6位でフィニッシュしました。
 ARTA NSXは6位となったことで、次のレースからハンデウエイトを10kg下ろすことが可能となり、40kgのハンデウエイトだけで闘うこととなります。

GT500クラス

6 #8 ARTA NSX 78周
13 #32 EPSON NSX 75周
R #18 TAKATA童夢NSX 40周
R #100 RAYBRIG NSX 38周

GT300クラス

2 #0 EBBRO M-TEC NSX 73周
10 #10 MACH-GO FERRARI DUNLOP 71周
R #11 JIM GAINER FERRARI DUNLOP 37周